オンライン ワークショップ

宮城県山元町の障害者就労支援施設ポラリスさんでは2017年の夏以来、月に2度のペースでメンバーさんと園芸のワークショップを行なっています。

個性的で持続可能な「アートな寄せ植え」を皆さんと作って町の各所に配置し、継続的なメンテナンスを行ないつつ季節ごとに草花を交換するということをしてきました。その流れで町の老人介護施設の広大な庭園の設計と施工を任せていただいたり、いくつかのイベントも行なっています。

ところが今回のコロナ禍ではわたし自身の宮城との往来が出来なくなりました。

緊急事態宣言が発出された昨年の4~6月もそうでしたが、今年の1都3県を中心とした再度の宣言発出と延長により、昨年末以来、完全に活動は止まってしまいました。

このままではいけないと所長と相談をし、オンラインでワークショップが出来ないか考えてスタートしたのがこの2月の事です。

初回は庭づくりの現場とポラリスをつないで実際の作業の様子を見てもらい、次はもう少し楽しんでもらえたらとオンラインのガーデンツアーを検討しました。2月という花の少ない時季ですので大きな温室設備のある植物園も候補に挙げましたが、充実した設備を持つ都内の植物園は緊急事態宣言により軒並み休園中!

そこで思い出したのが、以前寒い季節に訪れてもかなりの花を見ることの出来た、熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」でした。

さすがに遠い熱海ですが、それでも出かけて行くだけの値打ちは有り、海辺の高台にあって南面するガーデンではちょうどあたみ桜が満開。菜の花も咲き初めて淡いピンクと黄色のコントラストが鮮やかでした。パンジーやプリムラだけでなくストックやクロッカスもそこかしこに咲き競い、一部のバラの花も元気に咲き誇っています。

オンラインのガーデンツアーはそんな庭園の端から端までを宮城の皆さんに紹介しながら、花の名前やガーデンスタイルについて説明していきます。

その中では今後宮城で出来ること、やっていきたいことについても意見を交わすことが出来ました。

直接会って話せるのが一番ですが、コロナ禍の今、その中で出来ることを精一杯やっていけたらと思いました。